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2011年07月31日

まさに職人技、PC-98エロゲーの色彩美に悶えろ!!

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前回とあるレトロエロゲーの色使いがクレイジー過ぎる件という、変わった色使いをしていたPC-98時代のエロゲーを紹介しましたが、今回は「これがホントに200ライン512色中8色?400ライン4096色中16色?」と目を疑ってしまう様な、グラフィックの美しさに定評のあったブランドを、数作品かい摘んで紹介します。(256色作品は除く)

さてさて、紹介を始める前に、みなさんが8色&16色で思い浮かぶブランドと言えばどこでしょう?

やはりPC-98時代の無双ブランド、蛭田&竹井で10年は戦えると言われたelfでしょうか?
(個人的に1989年作の『プライベートスクール』のCGもかなり良い感じじゃないかと思ってます。当時はビックリする程に売れなかったみたいだけど)

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■同級生■elf■1992年12月17日発売■

それとも、今現在チャンピオンソフト時代を含めて、最も歴史のあるブランド、アリスソフトでしょうか?
(当時『ランス3』のインパクトは絶大でした。業界で最も早く256色専用エロゲーを作った事からも、色に対するこだわりが感じられますね)

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■ランス3■アリスソフト■1991年10月15日発売■

いやいや、「きゃるーん☆」の一言で全てを説明出来るカクテルソフトの可能性も否定できませんね。
(きゃるーん☆)

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■きゃんきゃんバニー EXTRA■カクテルソフト■1993年6月25日発売■

と、まぁこんな感じで、このPC-98時代の3大ブランドを挙げる人は多いと思います。
しかし、オレを含めたイカれたレトロエロゲージャンキーには、現在は活動していないながらも、当時もっともっと素晴らしいCGを描いていたブランドが多くある事を知っている分、これらのメジャーブランドだけでは、まだまだ満足しきれないのです・・・・
何と言うか、まるで足らんのですよ。

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それでは、そんなジャンキーにも少なからず納得してもらえる様に、PC-98エロゲー3大ブランドのソレを超えるCGを見せつけ、当時から評価の高かったブランドを一挙に紹介しましょう!!



ガイナックス



さて、まず最初に紹介するのは、当時のエロゲー情報誌のインタビュー記事で、広報担当の方が「我が社の技術力は業界一!」と熱く語っていたガイナックスです。
コラコラ! 「なんだガイナか・・・・」とか言ちゃうと損しますよ。

【業界一】と言うと大袈裟に聞こえるかもしれないけど、事実『電脳学園』シリーズの美しいCGは、当時としてもかなりの人気を誇っていました。
発売されてかなり月日の経った1992年7月に『電脳学園シナリオ1』(ver2.0だったかな?)が宮崎県で有害図書に指定されてしまった件も、有名作品ゆえに起こった事件と言えますね。

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左■電脳学園■ガイナックス■1989年7月発売■  右■電脳学園U 〜ハイウェイバスター〜■ガイナックス■1989年12月発売■

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左■電脳学園V 〜トップをねらえ!〜■ガイナックス■1990年3月発売■
右■電脳学園W 〜エイプハンターJ〜■ガイナックス■1991年7月発売■

PC-88版で先に発売された『電脳学園』のT〜Vは8色。PC-98以降で発売された『電脳学園W』は16色。
当時の他作品と比べれば分かりますが、本当にメチャ丁寧です。
それもその筈、どの作品においても制作スタッフがとにかく豪華!!
『電脳学園T』はデザインを赤井孝美氏。
『電脳学園U』は監督に北久保弘之氏、デザインを新田真子氏、明貴美加氏、菊池道隆氏の3方。
『電脳学園V』に至っては「トップをねらえ!」のオリジナルスタッフが多数関わっており、プロデューサーに岡田斗司夫氏、監督に庵野秀明氏、作画を窪岡俊之氏、キャラクター原案&パッケージイラストを美樹本晴彦氏、そしてアートディレクターを赤井孝美氏と玉谷純氏が務めていました。
こんな豪華なエロゲーは今後二度と出る事はないでしょうねw
これに「でんのー新聞」ってかわら版が付いて定価8800円なんだから、アニメ好きでPC持ってるなら買わない訳ないじゃないですか。

ガイナックスは他にも、1991年2月にデジタル8色で描かれたライトエロゲー『バトルスキンパニック』を発売していて、PC-98後期には256色でリメイクされるなど、コレまた人気作だったりします。

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左■SUPERバトルスキンパニック■ガイナックス■1991年2月発売■

ライトといっても、服を脱いだ対戦相手の羞恥心を煽って抑え込むとか、設定はエロ過ぎなんですけどね。

これだけ人気作を数多く輩出したガイナックスですが、『電脳学園W』以降はPC-98エロゲーの制作を止めてしまったみたいで、一般ゲームのみの制作にシフトしてしまいました。残念。
一説では、当時のエロゲーの販売は、アニメ制作の資金調達とか言われていますが、実際どうなんでしょう?

話は逸れますが、自社のキャラクターを惜し気もなく脱がすガイナックスの商魂には惚れ惚れしますね!!
Windows95以降では、CG集と脱衣雀でエヴァンゲリオン&トップをねらえ!などのキャラも脱がせてしまうし、近い将来グレンラガンのキャラクターなんかも脱がせたりするんでしょうかね?
個人的には、アベノ橋のアルミとサッシを脱がして、アグネスとの直接対決希望ですw



クイーンソフト



1989年に『PURE』でデビューしたクイーンソフト。
ゲーム内容はともかく、デジタル8色で描かれた女の子の可愛さが好評で、一気に人気ブランドに上り詰める事に。
2作目にあたる『ウェディングラプソディー』では、ちゃんとPC-88版は8色、PC-98版は16色で制作されており、色に対するこだわりが見受けられますね。ホント、ゲーム内容はともかくとして。(画像はPC-98版)

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左■PURE■クイーンソフト■1989年発売■  右■ウェディングラプソディ■クイーンソフト■1989年6月発売■

後、初期のクイーンソフトのCGを紹介するのに外せないタイトルは、やはり1990年1月に発売された『SLOPE』でしょう。

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■SLOPE■クイーンソフト■1990年1月発売■

とにかく、どのエロゲー情報誌でも下着の表現が堪らないと絶賛されていました。
作品自体も、当時としては珍しい百合ゲーだったのもウケた理由なのかもしれません。
(百合ゲーの元祖は、おそらく1987年にJASTから発売された『天使達の午後U 〜美奈子〜』)

そして、中期のクイーンソフトでは、古美明氏が原画を担当した作品が人気に。

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左■フォール■クイーンソフト■1991年12月発売■  右■マッドパラドックス■クイーンソフト■1992年9月発売■

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左■ナッツベリー■ドット企画■1993年6月25日発売■  右■ポゼッショナー■クイーンソフト■1994年3月18日発売■

特に1994年3月に発売された『ポゼッショナー』は、CGの美しさに加えて、「クイーンソフトのゲームとは思えない良作」と表現されてしまう程、ゲームの内容も高い評価を受けました。
誰もが認める、クイーンソフトの代表作ですね。
『ナッツベリー』はドット企画から発売されましたが、CGはクイーンソフトが手掛けているのでコチラに入れました。

ただ、これらの作品以降は、他ブランドのCGのレベルアップもあり、以前までのクイーンソフトらしい突出したCGの美しさを感じる事はなくなってしまいました。
ですが、間違いなくPC-98初期〜中期にかけて、エロゲーのCGを底上げしたブランドだと言えるでしょう。
「クイーンソフトのゲームはCGだけ抜いときゃOK」とか、そんな切ない事は言ってはいけないのです。



ポニーテールソフト



そしてお次は、1989年に『ポッキー』で華々しいデビューを飾ったポニーテールソフトです。
とにかく、ぴろしき氏の描く女の子が素晴らし過ぎると評判で、コンプティークの企画である「1989年人気美少女ゲームランキング」では、同年に発売され、エロゲーとしては異例の10万本以上を出荷したと言われるelfの『ドラゴンナイト』を抑え、堂々の第1位に輝きました。

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■ポッキー■ポニーテールソフト■1989年発売■

そんな『ポッキー』人気も影響してか、翌年1990年6月に発売された『雀ボーグすずめ』も大ヒット。
特に、同作品のオマケゲームである「ポッキー麻雀」のCGは、当時のユーザーの度肝を抜くレベルで、現在でもデジタル8色の最高峰と呼ぶレトロエロゲーマーも少なくありません。
その後、1991年8月に発売された『ポッキー2』を最後に8色から16色へとシフトしていきます。

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左■雀ボーグすずめ■ポニーテールソフト■1990年6月発売■  右■ポッキー2■ポニーテールソフト■1991年8月発売■

16色へシフトした後もポニーテールソフトの快進撃は止まりません。
1992年1月には『PONYON』、1992年10月『天仙娘々』、1993年4月『妖幻道夢』、1993年9月『エンゲージエランス 魅惑の使徒たち』と、基本的に年1本ペースだったポニーテールソフトとは思えないハイペースで次々と新作を発売するのでした。

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左■PONYON■ポニーテールソフト■1992年1月発売■  右■天仙娘々■ポニーテールソフト■1992年10月発売■

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左■妖幻道夢■ポニーテールソフト■1993年4月発売■  右■エンゲージエランス■ポニーテールソフト■1993年9月14日発売■

ペースが上がってもクオリティを落とさないのが素晴らしいですよね。
『PONYON』には、1枚のCGに2週間かけたモノもあるそうです。

そんなCGの美しさに定評のあるポニーテールソフトでしたが、どういう事か、これらの作品以降、CGのクオリティがどんどん衰退していき、1995年8月に発売された『銀河遊侠伝説トバッカー』に至っては、「ホントにコレがポニーテールソフトのゲームなの?」と疑ってしまう程のクオリティにまで変化してしまったのでした。
色々と事情があったのでしょうが、とても残念でしたね。

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■銀河遊侠伝説トバッカー■ポニーテールソフト■1995年8月10日発売■

結局、1995年11月に発売された『魔雀夢』以降、新作エロゲーの制作を止めてしまいます。
後期は正直アレでしたが、ポニーテールソフトもクイーンソフト同様、エロゲーのCGの底上げに貢献した素晴らしいブランドだったんじゃないかと個人的に思っています。

余談ですが、『ポッキー』が発売される1年前に、ポニーテールソフトの前身ブランドであるスタジオオフサイドから『華三眩』という脱衣麻雀が発売されていました。
ですが、社長曰く「とにかく売れなかった」らしく、いつの間にかポニーテールソフトの歴史からも無かった事に・・・・
もちろんPC-98晩年期に発売された『ポニーテールアンソロジー』にも収録されていません。
一応、PC-98版は『ポッキー2』までスタジオオフサイド名義で販売してたんだから、オマケで収録してくれても良かったのに。
やっぱりアレかな、最後の女の子の得意役が大三元って言う鬼畜仕様が不評だったのかな?w

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■華三眩■スタジオオフサイド■1988年発売■

ちなみに何本くらい売れたと思います?

少ないって言っても、何だかんだで3000本も売ったらしいですよ。
同時期に発売されたアリスソフトの『ランス 〜光をもとめて〜』の初回出荷数が600本だった事を考えれば、どちらかと言えば売れてる様な気もするんですけどねw



天津堂



1992年3月に、デビュー作『マーシャルエイジ』を引っ提げ登場した天津堂。
ポニーテールソフト同様、1作目から当時のエロゲーマーの心を鷲掴みにした素晴らしいCGの数々は、今でもレトロエロゲーマーの語り草となっています。
コアなレトロエロゲーマーには、肌の質感だけで天津堂だと分かるのですよ。

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■マーシャルエイジ■天津堂■1992年3月27日発売■

それと、何より天津度のスゴい所は、CGのクオリティの高さに加えて、ゲーム性もH度も当時としてはかなりの高水準を誇っていた点にあります。
ジャンルも多種にわたり、アドベンチャー、ロールプレイング、クイズゲーム、カードゲームなどなど、まさに遊べるエロゲーの名に恥じない作品ばかり。
特に1994年9月に発売された『JINN 永遠の勇士』は、しっかりしたストーリーとドタバタなギャグが光った大作ロールプレイングゲーム!!
ハズレなロールプレイングが多かったこの時期には珍しい、数少ない良作でした。
ただ、Hシーンまでの間隔が長過ぎる点が、一部のエロゲーマーから非難されていましたが・・・・

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左■やんやんのクイズいっちょまえ■天津堂■1992年8月21日発売■
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右■グラビティ・レスポンス■天津堂■1993年1月15日発売■
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■JINN 永遠の勇士■天津堂■1994年9月2日発売■

『マーシャルエイジ』や『JINN 永遠の勇士』などのギャグ路線が好評だった事もあり、エロゲー入門としてライトユーザーにも好まれていましたが、実の所、天津堂の真骨頂はSMゲーに尽きると思っています。
1993年1月に発売された『グラビティ・レスポンス』のシナリオ『Seeker』と、1996年7月に発売された『WAVER - The Seeker2』は、PC-98エロゲー屈指の超ド級SMゲー。
ゲームのボリューム不足が指摘されていましたが、あまりにも鬼畜過ぎる内容は、その手のエロゲーマーから大絶賛されていました。
『WAVER - The Seeker2』は2001年にフルボイスでWindowsに移植されていますので、興味のある方は是非。

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■WAVER - The Seeker2■天津堂■1996年7月12日発売■

後は、天津堂のマスコットキャラクターの「やんやん」も人気でした。
8歳なのにバストが80cmを超える不思議キャラでしたが、よくよく考えてみれば、ロリロリかバインバインかの両極端なキャラクターばかりを登場させる天津堂を、上手く表現したキャラクターだったのかもしれませんね。


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■やんやんの激闘同窓会■天津堂■1995年5月27日発売■

そんな「やんやん」も、2003年10月に発売された天津堂の最終作にあたる『あゆみちゃんLABO』で、PC-98時代に天津堂自身が8歳と公言しているにも関わらずがっつりHさせられてしまいます。
まぁ、一応リメイクキャラと謳ってはいましたが。

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しかしこの作品、ロリゲーフリークにはそれなりの評価を受けましたが、古くからの天津堂マニアには頗る評価の低い作品でした。
PC-98時代は「やんやん」とのHシーンが無い事で非難され、いざHシーンを入れてみると、それはそれで非難されるという悲しい現実。
ユーザー心理ってのは難しいモンですね。
ちなみにこの『あゆみちゃんLABO』は、登場キャラが全員身長140cm以下という、天津堂の歴代ロリキャラ総出演作品。
当時の天津堂に思いを馳せプレイしてみるなんてのはいかが?

・・・・・何か、最後の方は天津堂のゲーム紹介になってるなw
でも、CGの美しさは十分に分かって貰えたんじゃないでしょうか?



カスタム



そして最後に紹介するのは、今まで紹介したブランドと比べると若干マイナーなブランドにあたるものの、柳ひろひこ氏の可愛らしいキャラクターで現在でもレトロエロゲーマーに高い支持を受けているカスタムです。
そんなカスタムは、1991年12月に発売された『メタルオレンジ』でデビューしました。
正直『メタルオレンジ』のCGには突出した美しさはありませんでしたが、80年代のアーケードシューティングを思わせるノリの良いBGMや、アルカノイドとインベーダーとグラディウスを足した「パワーアップ方式のシューティングアルカノイド」と見受けられる絶妙なゲーム内容は、当時のコンシューマーレベルのゲーム性を誇っていました。
数年前までプレミアソフト扱いされていた事でも評価の高さが伺えますね。
後にX68000にCG描き下ろしで移植されました。

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■メタルオレンジ■カスタム■1991年12月発売■

ちなみに、元々MUGEN LOOP Softwareの『Marmalade』という人気同人ゲームを商業用にリメイクしたモノなので、実質『メタルオレンジ』は『Marmalade』シリーズの4作目にあたります。
もちろん元となった作品も素晴らしく、特に『Marmalade2 plus』はかなりの高難易度らしいので、『メタルオレンジ』好きな人は是非プレイしてもらいたいところ。まぁ、今手に入れるのは至難の業でしょうけどw

そして1992年5月には、カスタムらしい中毒性の高いゲーム性に加え、16色の美しいCGで話題になったパズルゲーム『キャラット』が発売されました。

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■キャラット■カスタム■1992年5月22日発売■

2画面スクロールのダイナミックなCGは圧巻。
以前にも画面スクロールに関してのブログを書きましたが、これだけ丁寧に描かれたモノは少なかったと思います。

そして、『キャラット』発売から3年も経った1995年3月に、カスタム初のアドベンチャーゲーム『TEEN』が発売されました。

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■TEEN■カスタム■1995年3月24日発売■

ストーリーは無い様なモノでしたが、柳ひろひこ氏の描くロリロリなキャラクターと、半端じゃないエロさが好評で、現在でもカスタムのベストゲームに挙げる人も少なくありません。
ボリュームの少なさと反比例する様に、汁っ気が凄まじかったのも面白かったですね。コレはもう「汁ゲー」ですよ。
しかしこのゲーム、実は発売未定のまま延期を繰り返した鬼ゲーなのです。
当時、どこよりも早い情報が売りだった「BUGBUG」の1993年3月号で、初めて新作スケジュールに載って以来、予定が伸びに伸び、多くのユーザーから「コレ、本当に出るの?」と思われていたそうです。
2年待った甲斐は・・・・・あったかな?

そして1996年10月に、多くのレトロエロゲーマーが「16色エロゲー史上、最も美しいCGを見せた」と声を揃える『スタープラチナ』が発売されました。

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■スタープラチナ■カスタム■1996年10月10日発売■

正直16色で表現出来るレベルを超えてます。(いや、表現してるじゃんってのはナシで・・・)
本来なら当時からもっと話題になってもおかしくなかったのですが、少々カスタム自体の知名度が低くて、そんなに話題にならなかったのはホントにもったいなかったですねぇ。
多くのCGは、色ひとつ取っても拘り抜いて作られているそうです。
後に他ブランドからWindows95にも移植されましたが、コレは絶対にPC-98版をプレイして欲しいですね。

PC-98時代の初頭にデビューしながらも、PC-98用に発売された作品がたった4作のみだったカスタム。
しかし、洗練されたこの4作品は、レトロエロゲーマーには忘れられない作品になったのでした。

ちなみに、またまた蛇足ですが、PC-98では4作品しか発売しなかったカスタムですが、実はPC-FX用に『チップちゃんキィーック!』というオリジナル作品を発売していて、それにはカスタムのマスコットキャラクターである「チップちゃん」が主役で登場していました。
タイトルの元ネタは、恐らく1993年に柳ひろひこ氏が出した同人誌『CHIPちゃんぱーんち』から。



当時のPCエンジンの情報誌などに「あのチップちゃんが!」とか書かれていましたが、あのって言う程そんなに知名度ないだろっていうw
誤解があるといけないので補足しておくと、ゲーム内容はカスタムらしい良作です。



以上5ブランドを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
PC-88やPC-98時代の作品のCGを見た事ないって人にも楽しんでもらえていれば幸いです。

他にも、ディスクマガジンとしては驚異的な販売数を誇った『ピンクソックスシリーズ』のウェンディマガジンや、低価格で良質のCGを提供する事を目的としていた『麻雀エレガンス』などのC・CLASSや、今でも活動していますが戯画などもCGのクオリティは凄かったですね。
作品別で見ればまだまだありますが、今回は有名どころのブランドだけを紹介って事で。

改めて上で紹介したCGを見返しても、やはり8色や16色など、制限された中で表現されているCGには色褪せない良さがありますよね。
HなCGを見て、エロさ以外で「おぉ!!」と思えるCGなんて、色を自由に使える今となっては出てくる事はないでしょう。
制限された枠の中で磨かれ研ぎ澄まされていった技術は、幾度もユーザーの概念を塗り替えて行き、そして驚きと共に記憶に刻み込まれていた訳ですな!!
素敵さ、VIVA LA RETRO HENTAI GAME !!!

それでは、また。
あー、すげー長文になったから疲れた・・・・寝よう・・・・




ココから先はちょっとした日記を。


日記その1・・・・・・

数ヶ月前にAT-Xと契約して、何となく見てみた『東京エンカウント』がスゲー面白い事にびっくり。

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『ゲームセンターCX』も毎回録画して見てるけど、昔みたいに課長が楽しそうにゲームをしなくなった今では、『東京エンカウント』の方が面白く感じるなぁ。
3ヶ月に2回しか放送ないのが悔やまれる・・・・
しかし、声優に詳しくないオレには、2人が何の声をあててるかは全く知らないのだw

それと同様に、ニコニコ動画でレトロゲームの24時間生放送などクレイジーな企画を行ってる主の生放送も楽しく見ていたり。
あのノリは大好きだ。
時間が合わないからほとんどタイムシフトで見てるんだけど、正直コレのタイムシフトを見る為にプレミアムになった様なもの。基本的にニコニコ動画はあまり見ないしね。
実はこのブログも、数日前にやってた『北斗の拳2』の生放送のタイムシフトを見ながら書いてるっていうw
なかなか時間が無いからリアルタイムで見れないけど、また『ドラゴンナイト』などの盛り上がる企画やってる時に立ち会えれば嬉しいな。
つーか、オレもコテハンが欲しいんだがw

日記その2・・・・・・

今月、あまり金を使えないのに服だけで6万以上使っちまった・・・・
友人の買い物に付き合う事多かったからなぁ。来月は買い抑えよう。
つーか、オーバーオールって何であんなに高いんだろーな!

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一番右のモカを購入。33600円也。
つー事で、今年の夏はオーバーオールをヘビーローテーションです。

日記その3・・・・・・

上で金を使えないとか言いながら、オフィシャル通販でエロゲーを3本買いましたw

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レトロエロゲーのブログをやってるから、今のエロゲーに興味ないと思われそうだけど、実はとあるブランドのファンクラブに8年位前から入ってたりするのです。
まぁ、基本的に最近のエロゲーはここのしか買っていないし、買っても積んでるんだけど、ここの作品は全て持ってるので、いずれこのエロゲーを使ったバカ企画をやりたいなぁ。

日記その4・・・・・・

最近、バイオレントストームを毎日1回クリアするのがマイブーム。

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やっぱりベルトスクロールアクションは面白いよね。
所持してる基板の、8枚中6枚がベルトスクロールアクションなオレに隙はないはず。
今度はパニッシャーが欲しいなぁ、メチャ高いけど。





2010年11月27日

平野耕太氏の単行本未収録分が掲載されてる成人向雑誌の表紙を集めてみた 【後編】

前回の、平野耕太氏の単行本未収録分が掲載されてる成人向雑誌の表紙を集めてみた 【前編】から2年9か月越しでの後編作成。
忘れてた訳じゃないんです。単にメンドーだったんです。
うーん、やっぱりキッカケって大切だと思う。

では早速本題に突入して、今回は、前回紹介しきれなかった快楽天掲載分の平野耕太氏の単行本未収録作品を紹介します。
氏の作品はモチロンの事、快楽天と言えば村田蓮爾氏の表紙も印象的でしたね。
当時は中身なんて気にせずに、表紙の為だけに購入してましたが、オレ以外にもそんな人は少なくなかったと思います。
で、そんな人は初期のウルトラジャンプも表紙の為に購入したりしていたと推測。
そして他にも、みんなが『MARVEL vs STREET FIGHTER』をプレイしているのを尻目に、『GROOVE ON FIGHT』で死体投げをしながらウハウh・・・・すいません蛇足が過ぎましたね。

それでは気を取り直して、後編をどうぞ!!



無敵の魔法教師 カワハラーZ

普段はただの珍妙な教師である河原ヤス子(26)はッ、生徒がピンチに陥ると、その教師精神はMAXに達しッ、ただの珍妙な無敵の魔法教師カワハラーへと変身するのだ!!ってな感じのドタバタコメディ。
ちなみに、快楽天の1995年5月号に掲載された『無敵教官カワハラー』とは全くの別人です。


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1996年7月号
掲載ページ71〜86
近頃のわたし
(作者近況)
もう今回大ピンチです。死んじゃうかと思います。
扉の煽り文最強の愛情教育者!!
備考特になし



HELLSING 〜THE LEGENDS OF VAMPIRE HUNTER〜

よく『快楽天版HELLSING』や『プロトタイプHELLSING』などと呼ばれている本作。
ヤングキングアワーズで『HELLSING』の連載がスタートされてから快楽天版も有名になり、「アーカードのダンナの喋りが軽い」とか「婦警がセラスじゃない」など、色々と比較されたりしてましたね。
他にも、バレンタイン兄弟っぽいのが別名で登場したりしています。
まぁ、2人ともアーカードに瞬殺されますが・・・・


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1996年10月号
掲載ページ91〜106
近頃のわたし
(作者近況)
コミケで差し入れを持って来てくれた人ありがとうございました。
感謝してます。
扉の煽り文煽り文なし
備考特になし



ギ・魔剣伝説

伝説の魔剣を求め、建国王墓にアタックを仕掛けるウォルターの冒険活劇!!(嘘
久々ぶりにウォルターが登場する作品。
氏の描く執事は『ウォルター』一択なので分かりやすいですね。まぁ、『HELLSING』のウォルターの様な格好良さは微塵も感じないですがw
ちなみに、今号からぢたま某氏の『ゆお☆すくらんぶる』の連載も開始。
最近まで知りませんでしたが、コレも単行本未収録作品みたいです。
・・・・・ハッ! 実は伝説の魔剣は、淫応剣『壺密』だったとか?(違


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1996年12月号
掲載ページ153〜168
近頃のわたし
(作者近況)
アシスタント募集してます。
来ていただけそーな方、ご一報下さい。
たすけて下さい。もー死んじゃいます。
扉の煽り文煽り文なし
備考切実なアシスタント募集が2つも掲載



大統領サバサバ

世界征服を企む秘密結社、スーパーアトランティスの大総統ハイドリッヒ河原が100万兆円の予算をかけて改造したネコ女は、これはもう、とっても反抗的だったので困った・・・・というストーリー。
もちろん内容は、平野氏お得意のハイテンションギャグマンガです。
オチが<ギャフン>ではなく<ダッフンダ>なのは、おそらくコレだけ。


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1997年2月号
掲載ページ187〜202
近頃のわたし
(作者近況)
なし
扉の煽り文スーパー偉大な権力者伝説!!
備考特になし



ブービートラップ

デビュー作である『コヨーテ』を彷彿させる様な、戦争物のシリアスな作品。
若干老けたベルナドットが登場するが、ぱっと見は、どちらかと言うとトバルカイン(伊達男)っぽかったりw
しっかし、女性を使ったブービートラップとか、回避不能でしょ。


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1997年4月号
掲載ページ143〜158
近頃のわたし
(作者近況)
わかりずらいストーリーでゴメンなさい・・・(泣)
まるでデビュー作のようだ。(笑)
扉の煽り文愛を見失った極限世界で笑う者は・・・・
備考特になし



ピエール・エロス伯のゴージャスな日々

ピエール・エロスV世伯爵は超金持ち。
ビルゲイツの背中に「綾波レイのバカ」と書きコミケ会場に放り込んだりと、毎日仕事で大忙しの伯爵を思い、清川元夢に声がクリソツな有能な執事ウォルターは、超ドジなメイドをコーヒー豆2袋で買い取ってくるのだが・・・・
今回もウォルター登場。コメディ系の作品にはほぼ毎回登場しますね。そして、ウォルターが登場する作品にはハズレが無いと。
すげぇや、やっぱウォルターはすげぇや・・・・


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掲載雑誌COMIC 快楽天 1997年6月号
掲載ページ167〜182
近頃のわたし
(作者近況)
もう最近身の囲りがゴタゴタでワケがワカりません。んもう。
あと家族が最近、妙に僕にやさしいです。殺されるのかしら。
扉の煽り文華麗なる一族のリッチでワンダフルな世界
備考快楽天での最後の掲載


以上の6作品が、快楽天に掲載されたものの単行本未収録のままの作品です。
前編も含めて、成人誌に掲載されたものの単行本化されていない作品はおそらく全て紹介したと思います。
でも、これだけで終わるってのもちょっと短い感じもするので、ついでに単行本化された成人コミックも紹介しちゃいましょうか。
それに加えて、当時、某エロゲー情報誌に掲載された『コヨーテ』と『排HIテンション』のレビューも添えて紹介します。コレはちょっと珍しいんじゃないかな?



コヨーテ -反逆のレジスタンス-

COMICパピポに1994年1月号〜1994年10月号に渡って掲載されたコヨーテの単行本。
この続編が、アンデルセンが主役の『エンゼルダスト』です。
写真に2冊写っているのは、単に2冊持ってるから載せた訳じゃなく、2版目が作者の意向を無視して販売されたという、あまりにも酷い経緯があるので載せてみました。
おそらくHELLSING人気にあやかるつもりだったんでしょうけど、絶版作品を勝手に再販するのは「う〜ん・・・」って感じですよね。
ちなみに初版と2版とで内容は全く変わっていません。敢えて違いを挙げるとすれば価格くらいでしょうか?
1995年は消費税が3%でしたからねw


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出版社フランス書院
発売日初版:1995年4月30日
2版:2000年8月10日
価格初版:800円
2版:820円
備考7ページに渡るあとがき
コミックレビュー
某PC天使
1995年7月号
 レジスタンスと帝国との戦いを描いた力作!
ストーリーのよさは今月紹介する作品中でもナンバーワンではないかな。
特に悪役の将軍が憎たらしくって、いい味を出している。

 ふにゃっとして、スリムで細いバディが特徴でござる。
読んでも楽しめるし、Hもグーであるのよん。
 戦いがテーマということで、銃撃戦や爆発シーンがていねいに描いてあって好感がもてるぜよ。
トータルバランス、総合的な完成度が非常に高いだ〜ね。
はふっふん。



HIテンション

快楽天・カラフルBEE・ジオトピア・カイザーペンギンに掲載された10作をまとめた短編集。
掲載誌を跨いでたくさん収録されているのは嬉しいんですが、印刷がブレてたり、黒潰れしてたりと、本としての出来が残念ながら超悪い。
まぁ、それは置いておいて、この単行本の見所はやはり『テクノ番長』じゃないでしょうか?
ウルトラジャンプで連載していた『ガンマニア』も、リメイクとしてCOMIC REXで連載が始まった事だし、コチラのリメイクも超期待したいですねッ!!
でも、その前に『大同人物語 完全版』ってどうなったのかな?


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出版社青磁ビブロス
発売日1996年5月1日
価格600円
備考5ページに渡るあとがき
コミックレビュー
某Mガストア
1996年7月号
 タイトル通り、高すぎるテンションで突っ走る痛快短編集。
第二次大戦を背景にしたブチ切れ将校カワハラの「無敵教官カワハラー」も強烈だが、要チェックは一部ではカルト的人気(ホントかっ!?)の「テクノ番長」。
これわかんないヤツは全員ジジイ決定!



零式セレクション vol.1

COMIC 零式のvol.6に収録された『イカす総統天国』が収録された単行本。
氏の成人向け商業誌最後の作品です。
総統、戦況は相当不利でゴザイマス(ばきゅ〜ん


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出版社シューベル出版
発売日1999年9月25日
価格1000円
備考127〜144ページに収録


以上、平野耕太氏の成人向け作品の紹介でした。
前編と後編を合わせると、成人誌だけでもかなりの作品がありますねぇ。
もし古本屋などで、この表紙に「ピンッ!」と来たら保護してあげましょう。

今度は、また時期を置いて『平野耕太氏の単行本未収録分が掲載されてる一般向雑誌の表紙を集めてみた』をやってみようと思います。
ただ、持ってない作品も少しだけあるので、未完成のまま作成するかもしれませんが、その辺りは後々補完していきますので、ゆる〜い感じで見てやって下さい。

それでは最後に、成人誌と言えばこの方。
『KING OF ハガキ職人』の、快楽天への愛が詰まったイラストで締めくくらせていただきます。

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快楽天 1996年12月号 『ギ・魔剣伝説』と同時掲載

それでは、また・・・・


2010年10月24日

オレ達の青春、電撃PCエンジンの袋とじを語るぞ!

袋とじ・・・・それは純粋な少年の夢を叶えてくれる数ページのプレゼント。
その魅力は、サンタクロースのプレゼントなんぞ比にならない程に胸を高鳴らせてくれます。
今回はそんな袋とじ、もちろんオレのブログらしく、当時の家庭用ゲーム情報誌の中でも特にH度の高かった『電撃PCエンジン』のどきどきももいろぐらふぃっくという袋とじを語ろうと思います。

さてさて本題に入る前に、みなさんは『電撃PCエンジン』と言うゲーム情報誌をご存知でしょうか?

1992年12月26日にメディアワークスから創刊され、現在もなお名前を変えながら続刊されている老舗ゲーム情報誌です。
30歳OVERな人には地味に馴染みのあるゲーム情報誌ですが、10代〜20代半ばの人には『電撃G's magazine』の前身と言った方が分かり易いかもしれませんね。
最後までPCエンジンやPC-FXの情報を扱ってくれた、ありがたい情報誌でした。

そんな素敵なゲーム情報誌『電撃PCエンジン』を、創刊号から簡単に紹介しつつ袋とじの話題に突入していこうと思います。


電撃PCエンジンが創刊されたのは、今から18年前の1992年12月26日。
当時、角川書店から発刊されていた『マルカツPCエンジン』のスタッフによって作られました。
そのせいもあってか、マルカツで人気だった『女神スタジアム』等の企画のほとんどを電撃に移行させてしまい、電撃PCエンジンは<マルカツPCエンジン以上にマルカツPCエンジンライク>という奇妙な情報誌になっていたのでした。
他には、しろー大野氏のマンガもマルカツ時代のテンションそのままで新連載。相変わらずアクが強い強い。

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この頃はまだ袋とじは付いておらず、冊子形態も現在の無線綴じとは違い、マルカツPCエンジンと同様に中綴じタイプでした。
そして、創刊号より13ヶ月後の1994年3月号の特大刷新号から冊子形態が現在と同様の無線綴じになります。

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創刊号からページ数がちょくちょく増えてはいるものの、13ヶ月で値段が490円から680円まで跳ね上がったのは、なかなかお財布に厳しかったですねぇ・・・・・
つーか、何で初期と比べて別冊付録の数が減ったのにこんなに値上がりしたんだろう?
(当時の電撃PCエンジンの別冊付録が創刊号から大量に残ってるので、機会があればそれも紹介します)

しかし、それから更に13ヶ月後の1995年4月号から、そんな値上がりも気にならない程に素晴らしい企画が始まるのでした。
それが、今回のブログの本題でもあるHな袋とじ企画、どきどきももいろぐらふぃっくです。

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1995年と言えばPCエンジン晩年期。
プレイステーションやセガサターンなどの次世代機の人気に押され、PCエンジンの新作情報がほとんどなくなってしまった時期でした。
ソフトスケジュールを見ても、発売日未定の作品を含めて32本しか予定がないってんだから、これはもうPCエンジン情報誌としての存続の危機!!
それを打開しようとテコ入れ策として企画されたのがこの袋とじだった訳です。
まぁ、結局はコンプティークの『Hな福袋』のパクリみたいなもんですが、どきどきももいろぐらふぃっくはHな福袋とは違い、PCエンジンとPC-FXのエロゲーを紹介するという、PCエンジン情報誌の範疇から逸れない内容になっていました。
その過激すぎない内容は、当時14歳だったオレのハートを鷲掴み。
おそらく成人誌とは違うソフトなHが思春期の中学生には心地良かったんでしょうね。妄想力ってヤツかな。
加えて、たった6ページしかなかったのも枯渇感を煽って良かったのかも。
そんな袋とじのお陰もあってか、PCエンジン晩年期にも関わらず部数が上昇したそうで、当時オレ以外にも毎月30日の電撃PCエンジンの発売にwktkが止まらなかった読者が多かったんじゃないでしょうか?

さて、その栄えある第1回の内容は、ニチブツから発売されたPCエンジン初の公認18禁SCDソフト『セクシーアイドル麻雀 野球拳の詩』や、その手の人には有名なハッカーインターナショナルのR指定ゲーム『AV誕生』などのPCエンジンのエロゲーや、PC-FXがフォトCDを再生出来る事からセクシーアイドルのフォトCD、他にもレーザーアクティブ専用のエロゲーも紹介していました。
ちなみに、レーザーアクティブのエロゲーがどんな物だったかを知りたい人は、以前オレのブログで<超マイナー? レーザーアクティブのエロゲー大全集【LD-ROM2編】>として紹介した事があるので見てみて下さい。

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それから第2回の1995年5月号ではナグザットの『スーパーリアル麻雀PVカスタム』やNECアベニューの『ドラゴンナイト&グラフィティ』、更に前号で反響の凄かったハッカーインターナショナルの『AV誕生』の全エンディングを公開するという大盤振る舞い。
次号の6月号ではニチブツの『スロット勝負師』や、ナグザットの『マージャンソード』など、ちょっとHな全年齢ゲームが紹介されました。

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袋とじとは関係ありませんが、よくアングラメーカーであるハッカーインターナショナルがクソゲーメーカーとネタにされますが、PCエンジン時代のハッカーは、ゲーム性のあるエロゲーを多く制作し、自社製のシステムカードでゲームを起動させたり、大手メーカー並みのアニメーション処理をさせたりと、素晴らしい技術を持っていました。
実は凄かったんですよ、ハッカーって。

では話を袋とじに戻して、1995年7月号のどきどきももいろぐらふぃっくでは、遂にPCエンジンのアングラソフトで最も有名であろう『あのシリーズ』の第1作目が紹介されるのでした。

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アジア研究会の『しあわせうさぎ 濡れた美少女−はじめてなのに・・・』です。
(ちなみに、よくPCエンジンのエロゲーは全てハッカーインターナショナルの作品と思われている方がいますが、『しあわせうさぎ』などはアジア研究会の作品なのでハッカーとは関連性がありません。少なくとも当時は。)

当時、過激なエロゲーはパソコンのみだと思ってたオレには衝撃的な記事でした。
どうやらそれは他の読者も同じだった様で、この記事が掲載された後、編集部へ『しあわせうさぎ』に関しての問い合わせが殺到したそうです。
それもあってか、どきどきももいろぐらふぃっくはアジア研究会の新作情報をメインに扱う、過激な袋とじへと変貌を遂げます。

次号の8月号では、大張正己風のロボが登場するPCエンジンのエロゲー『J・サンダー 〜冷たい肌は少女を濡らす〜』を紹介。
それと、袋とじの裏表紙では白虎かなめ氏のイラストコラムの連載が始まりました。
白虎かなめ氏の描く女の子は人気が高く、「コレは袋とじの中で描いた方が良いんじゃないかな?」と思う程にHなイラストが掲載される事も。

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うーん・・・・何というか・・・・・良いですねw
でも、今ではあまりイラストを描かれてないんだとか、残念・・・・

そして、1995年10月号ではアジア研究所の新作、『しあわせうさぎ2』が紹介されます。
タイトルで分かると思いますが、もちろん『しあわせうさぎ』の続編です。
他には、久々ぶりのハッカーの新作『美少女雀士アイドルパイ』も紹介。

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この10月号の袋とじで「もうネタがないっしょ」という読者の意見が載っていましたが、まさにその通りだった様で、それ以降はフォトCDの紹介や、以前に掲載されたゲームの裏技を紹介する程度になってしまい、マンネリの様相を呈す様に。
まぁ、新作のエロゲーが出ないんじゃ企画にならない訳で、ハッカーも『美少女雀士アイドルパイ』以降はPCエンジンのエロゲーを発売しなくなってしまったので、実質PCエンジンのエロゲーを販売するメーカーはアジア研究所のみ。
一つのメーカーが毎月新作を出せる訳ありませんから、仕方ないと言えば仕方ないですよね。

しかし、待たすだけ待たされた際に突然紹介される新作情報はまた格別で、1996年1月号ではラビットソフト研究所の『真説しあわせうさぎ』が、1996年4月号には、これまたラビットソフト研究所の『真説しあわせうさぎ2』が紹介されました。
(『しあわせうさぎ』と『真説しあわせうさぎ』とでメーカーが違う事を不思議に思った人もいるかもしれないので補足しておくと、『しあわせうさぎ』と『真説しあわせうさぎ』とでメーカー名が変わっていますが、販売元が変わっただけでゲーム制作会社は変わっていない様です。)

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当時、絵柄が今風になった『真説しあわせうさぎ』を見て、「うわッ、進化してる!」とか思ったもんです。さすがに今見るとアレですがw

それから2ヶ月後の1996年6月号より、新作の出ないPCエンジンや、早々に次世代機競争に敗れたPC-FXだけで続けていく事は無謀と判断したのか、誌名が『電撃PCエンジン』から『電撃G'sエンジン』へと変更され、内容もPCエンジンやPC-FXに加え、本格的にプレイステーションやセガサターンの美少女ゲームも取り扱い始めた事から、『電撃G'sエンジン』は全ての家庭用ゲーム機に対応した美少女ゲーム専門誌になりました。

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それに伴いどきどきももいろぐらふぃっくも他機種のエロゲーを紹介する多国籍な袋とじとなり、今号ではスーパーファミコン伝説のエロゲー、西武企画の『SM調教師 瞳 番外編』(別名ジーコサッカー)が、7月号ではセガサターンの18禁ソフト特集として、elfの『野々村病院の人々』、ジャレコの『アイドル雀士スーチーパイU』、アスク講談社の『アイドル麻雀ファイナルロマンスR』が紹介されるなど、昔の輝きを取り戻した袋とじの姿に、読者のテンションも再上昇したのでした。

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それから4ヶ月後の1996年11月号では、PCエンジン最後のエロゲーとなるアジア研究所の『クレイジーホスピタル −ふしぎの国の天使−』と、これまたセガサターン最後のX指定作品となるナグザットの『麻雀四姉妹 若草物語』が紹介されました。

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ちょうどこの時期に、PCエンジンのアングラソフトと、セガサターンとPC-FXのX指定ゲームの終焉が同じくして来てしまった事から、家庭用ゲーム機から完全にエロゲー(18歳推奨は除く)がなくなってしまい、どきどきももいろぐらふぃっくは1996年11月号以降、家庭用Hゲーム紹介から、セガサターンの18歳推奨ゲームや、PC-98・Windows95のエロゲーの紹介にシフトしていきます。
しかし、セガサターンの18歳推奨ゲームは今までも本誌内で普通に紹介されていたので、それを袋とじで2重に紹介するのは、どう考えてもページを水増ししているとしか捉えられませんでしたね・・・・・
おそらく同じ様に思ってた人も多いと思います。
再びネタ切れ感が漂っていたどきどきももいろぐらふぃっくは、それから8ヶ月後の『電撃G'sエンジン』の最終号にあたる1997年7月号から、完全にWindows95のエロゲーのみを紹介する袋とじへと変更される事になりました。

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そして、その1ヶ月後、1997年8月号からPCエンジン情報誌だった名残が完全に取っ払われ、誌名が『電撃G'sマガジン』に変更。
Windows95のエロゲーのみを紹介する様になったどきどきももいろぐらふぃっくも、エロゲー情報誌が毎月10冊程度発売されている状況では、すでに袋とじに大切なドキドキ感を失ってしまっており、翌年の1998年1月号を以て、2年10ヶ月という歴史に幕を下ろすのでした。

その後、以前から読者コーナーの人気が高かった本誌は、1999年3月号から始まった『シスター・プリンセス』などの企画で大成功を納める事となり、それに伴い『電撃PCエンジン』時代のような過激な企画は形を潜めてしまいます。
この頃には既にインターネットが盛んだった為、袋とじの様な形態は時代に合ってなかったのかもしれませんね。

現在ではネット上でも、コンプティークのHな福袋とは違い、どきどきももいろぐらふぃっくが話題になる事は全くありません。
完全に忘れられた存在になってしまったのでしょう。
しかし、当時家庭用ゲーム機のアングラソフトの情報を得る事が出来た、唯一の記事だったどきどきももいろぐらふぃっくの魅力に駆られた読者が多くいたのもまた事実。
あの『電撃G's magazine』という老舗情報誌に、たった6ページの袋とじでしたが、1995年〜1998年にかけて、当時のアングラソフトを知る上で資料的価値のある企画があったって事を思い出して&知ってくれると良いなって思います。


以上、こんな感じで創刊号〜袋とじ終了までを簡単に説明しました・・・・・が、わかりました?
正直これ以上掘り下げて話が出来る程詳しくないんで、一旦おしまいって事で。
取りあえずエロい話を書けたんでオレ的には満足なのですよw

次回は、ななしさんからのリクエストで『平野耕太氏の単行本未収録分が掲載されてる成人向雑誌の表紙を集めてみた 』の後編を紹介します。
以前の記事を見ると、2年8ヶ月も予定のままで止めてたんだなって思って申し訳なく思ったり。

あぁ、そうそう、PCエンジンの話に戻るんだけど、小さい頃は、自分の手の届かない物を無性に欲しがったりするじゃないですか?
もちろんオレもそうだった訳で、大人になってお金に余裕が出来た時に、昔の感覚を思い出しながら、再び色々と購入した物があるんですよ。

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まぁ、昔ほどのトキメキは感じないけど、達成感はあるよね。

どきどきももいろぐらふぃっく LOVE FOREVER !!!